彼女が選んだわけ
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女性マーケッター、木田理恵さんの本、彼女があのテレビを買ったワケから探る女性心理のつづき。
お気に入りDVDを楽しむために、大画面テレビとDVDを買いに行った木田さん。
山ほどあるメーカーや機種の中から、自分の用途に十分な性能の機種を、友人の男性のアドバイスで絞り込んだ。
しかしどれを買うのか最終決定は、当然ながら本人がしなければならない。
機能的には甲乙付けがたく決めてはない。
というか彼女が必要としている機能はどちらにもある。
値段的にもほとんど変わらないから、どちらを選ぶかは彼女次第。
本体のデザインもさほど特徴が無く変わらない。
しかしそこで彼女はあることに気が付いた。
リモコンのデザインが違っていたのだ。
片方は、シンプルで大きな文字で、使いやすくつくられているが、味気ないリモコン。
もう一方は、使いやすいかどうかは分からないが、カラフルで楽しそうなリモコン。
彼女はそこで、「自分の部屋にどちらがふさわしいか」を考えた。
分かりやすいけれど、機能性重視でゴツゴツしたリモコンは、自分の部屋や生活にはそぐわない。
自分の部屋に置くなら、カラフルで可愛いリモコンでなきゃ。
そうして彼女はカラフルなリモコンがついた機種を選んだという。
つまり彼女がテレビやDVDを買う決め手にしたのは、性能や価格ではなく、なんとリモコンのデザインだったわけだ。
歯科医のホワイトニング
女性の選択基準は、カラフルな色?
女性はたいてい男性よりも色に敏感だ。
というのも目の中にある色彩(赤とか青とか黄色など)を感じる錐体(すいたい)細胞にはハッキリした男女差があるからだ。
錐体細胞の遺伝子情報はX染色体上にあって、元々男性と女性では、色に対する感度が違うのだ。
女の子はなぜ赤やピンクが好きなのかでも紹介したが色に対する感受性というのは生まれたときから性差がハッキリしているものの一つで、つまり女性は色に対してウルサいというか、細かいのだ。
なぜ女性が色に敏感になったかはよくわからないが、恐らくは子どもの顔色などに敏感な女性だけが生き残ったということかもしれない。
それはさておき、とにかくたいていの女性は、赤や黄色やオレンジ色や緑色に反応する。
そしてそれとは逆に、青や黒やグレーと言った色には鈍感なので、カラフルな色使いでないと、ボタンなどが見えにくくなる。
なのでよくある黒やグレー1色のリモコンというのは、女性にとって見にくいというか、得体の知れないモノらしいのだ。
さらに女性は赤や黄色やオレンジや緑色がないと、あまり楽しくない。
スーパーへ行くとこういう赤や黄色やオレンジや緑色であふれているし、スーパーのロゴもこういう暖色系で原色の色遣いが多い。
ダイヤモンドなどの宝石や貴金属も、光の当たり具合で様々な色で輝くが、ああいう風に色んな色が混ざったモノに惹かれるわけだ。