男の子の見ているモノと女の子の見ているモノはなぜ違うのか?
更新日:
音に対する感応性は男の子と女の子で大きく異なる。
たとえば同じ大きさの声で話していても、女の子には聞こえるが男の子には聞こえにくいと言うことが起こる。
逆に男の子にハッキリ聞こえるような大きさの声は、女の子にとっては怒鳴っているような大きなうるさい音に聞こえるのだという。
なので教師の声をしっかり聴こうという男子生徒は教室の前の方に座ろうとするし、うるさいのが苦手な女生徒は後ろの方に座ろうとするという。
男の子と女の子では、言葉をしゃべり出す時期や、言葉がハッキリする時期が異なると言うことだが、それも結局、言葉という音をハッキリ認識できる時期が男女で違うと言うことなんだろうね。
そして目に関しても大きな男女差がある。
男の子と女の子では、モノを見る際の優先順位が違う。
というのも男の子は見えるモノの動きや速度によく反応するが、女の子は見えるモノの色や形などによく反応するのである。
歯科医のホワイトニング
男の子は動くモノに反応する。女の子は色に反応する
「男の子の脳、女の子の脳」では新生児100人にモビールと若い女性の笑顔を同時に見せ、赤ちゃんがどちらの方を見たかと言う実験が載っている。
モビールというのは薄い板のような部品を、糸や棒で吊るした飾りのことだ。
この実験ではまず性別がわからないようにして顔の表情などをビデオ撮影しどちらを見たのかを複数の研究者に判定してもらった。
その後、男女別に統計処理をしてみたら、男の赤ちゃんはモビールの方に有意に目を向け、女の赤ちゃんは若い女性の方に目を向けたという。
有意というのは統計学用語で「偶然ではない割合だ」ということで、簡単に言うと、男の子の多くはモビールに関心を持ったが、逆に女の子はモビールよりも若い女性の方に感心を持ったということだ。
なのでこの実験では女の子は生まれつき人間の顔に興味を持ち、男の子は生まれつき動くモノに興味を持つ。
と言う風に結論づけたのだが、実は男の子と女の子では目の網膜の様子自体が違うのである。
つまり男の子の目の奥には、動きや速さを感じる細胞がたくさんあり、女の子の目の奥には、色を感じる細胞がたくさんあるのだ。