男は感情表現できない脳を持っている
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男の子は女の子に比べ、感情表現が下手だと言われる。
うれしいとか悲しいとか悔しいとか、感情自体はあるのだが、それを言葉にすることができない。
小学校5・6年生くらいに小説の登場人物の心情について、「どういう気持ちだった?」と聞いても、全く何も答えられない男の子も非常に多い。
なので感情表現ができるようにと、様々な教育が行われたりするのだが、どうも上手くいかない。
これは一体どういう事なのか?そう思っていたら意外なことがわかった。
実は男の脳というのは感情表現が苦手にできていたのだ。
というのも脳の感情を司る部分というのは「扁桃体(へんとうたい)」とか「扁桃核(へんとうかく)」という部分なのだが、扁桃体の使い方で男女差・性差があると言うことがわかったのだ。
もう少し具体的に書くと、女性は成長するに連れてネガティブな感情や不快な感情を扁桃体だけではなく、前頭葉や頭頂葉をも動かして言語化できるようになる。
ところが男の脳はそういう変化があまり見られなくて、大人になっても子供の頃と同じように扁桃体で処理しているという。
歯科医のホワイトニング
男女では感情の言語化の処理が違う
扁桃体というのは脳の中にあるアーモンドのような形をした器官である。
脳の真ん中当たりに左右一対あり、大まかに言うと、眼球の後ろに当たりにある。
扁桃体では、感情と情報をセットにして脳に記憶させるかどうか判断していると考えられている。
たとえば「怖い」という感情が起こったとき、そのときの情報をセットにして脳に記憶させる。
生物というのは生き延びるために、成長期に非常に様々なことを学習する。
だから恐ろしい目に遭うと、そのときのことを覚えておき、二度目三度目にはそれに対処できるように準備するわけだ。
たとえば子供の頃に犬に噛まれたという経験をすると、大の大人でも子犬を見ただけでも逃げるようなことが起こる。
つまり「犬に噛まれた」という事実と「怖かった」「痛かった」という感情がセットになって記憶されて、犬を見た瞬間にそのときの記憶が蘇ってしまうわけだ。
これは別名トラウマ(心理的外傷)などとも呼ぶが、元々は自分の命を守るための仕組みであって、自分の身を守るための反応なのである。