感情の処理の仕方は男女で違う
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男にとって理解できないモノの一つに、女性の怖い物好きというのがある。
ホラー映画だとか、お化け屋敷だとか、肝試しだとか、ジェットコースターだとか。
好んで行くのは大多数は女性で、男性で趣味がホラーという人は少ない。
また男から見て明らかに危険な男でも、平気で近寄っていくような女性も多く、凶悪な事件を起こすグループにも女性がいたりする。
これは普通の男性からすると、どうしても理解できない女性の行動で、女ってヤツは、恐怖に対して鈍感なのかと思ってしまう。
ではなぜ恐怖に対してこんなに男女差が出るのか?それはやはり男と女の脳の仕組みが異なるかららしい。
というのも恐怖や不快などの感情が起こるとき、脳の中の「扁桃体」「扁桃核」と言う部分が反応するのだが、そのあとに脳で起こることが男と女では異なるからだ。
歯科医のホワイトニング
恐怖は言葉にすると怖くなくなる?
怖いものや不快なモノを見ると、脳の扁桃体が活性化する。
扁桃体というのはアーモンドのような形をした器官で、目の玉の裏側当たりの左右に一個ずつある。
これが怖いものや不快なモノを見せると、扁桃体の活動が活発になる。
扁桃体は脳の他の部分に信号を送って、見たモノに対してすぐに行動を起こさせようとする。
たとえば三叉神経や顔面神経に信号を送って、顔を引きつらせる。
怖いものや不快なモノを見て顔が引きつるのは、扁桃体からそう言う指令が出ているからだ。
また視床下部と言うところに向けて、交感神経系の信号を出す。
交感神経系というのは自律神経の一種で、「戦うか逃げるか(Fight and Flight)」という選択を行う。
つまり怖いモノを見たときに、それと戦うのか逃げるのか選択して行動を起こそうとするわけだ。
また同時にドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンなどを使う信号も出して戦うか逃げるかの行動の準備を瞬時に始める。
ドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンという三つの脳内物質はいわゆる「やる気物質」と呼ばれるモノで、これが出ないと動けなくなってしまうので「すぐ使え」という指令を出すわけだ。
そうやって恐怖に対しての対処を始めるわけだが、女性は成長するに連れて扁桃核ではなく大脳皮質で恐怖や不快感を処理するようになるらしい。
つまり恐怖や不快感は感じるが、それによって起こる自分の身体の変化を、頭のどこかで客観視できるようになるわけだ。