ドラッグストアにはなぜ、あれほどたくさんの種類のシャンプーがあるのか。
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多くの女性がこだわっているのが「自分らしい」「私らしい」ということ。
なので必要に迫られている物には安くてお得な物を買うが、「私らしい」に関する物は、たいていワンランク上の商品を買う。
そしてそれは自分の家で使うモノにも「私らしい」というモノが入ってくる。
たとえばドラッグストアーに行くと、山ほどシャンプーやリンスが並んでいる。
値段も高いモノから安いモノまであって、男性目線で言うと、何でこんなにたくさん種類を揃えているのか不思議に思う。
そしてさらにビックリするのが、高い商品だからと言って、詳しい商品説明があるワケじゃないって事だ。
高い商品を売ろうと思ったら、それなりの商品説明が必要だと思うが、書いてあることは安物のシャンプーやリンスと大して変わらない。
どちらかというと安物の方が、機能や効能などの色んな説明がゴチャゴチャ書いてあって、読むのが大変。
つまり高価な商品の方は、機能や効能で売ろうとしておらず、「ラベンダーの香りがあなたを包みます」と言う風な、イメージ広告的な言葉が並んでいる。
そして一番違うのが、パッケージのカラーや容器の手触り。
安売り商品というのは目立とうとしてカラフルなパッケージが多く、容器の形や手触りもほとんど変わらない。
しかし高価なシャンプーやリンスというのは、パッケージのデザインは安物とは異なった落ち着いたデザインで使われている色もレンガ色だとか紫色だとか濃い色が多い。
容器の形や手触りも安物とはかなり違っていて、いかにも「特別ですよ」という雰囲気を醸し出している。
歯科医のホワイトニング
女性は「私らしいワンランク上の商品」を買っている
女性は「自分らしい」とか「私らしい」にこだわりを持っている。
それは服や靴、帽子やバッグなどと言ったファッションに一番良く現れる。
そして他人の目には触れにくいが、「自分らしい生き方」「自分らしい生活」「私らしい生き方」「私らしい生活」という「私らしさ」というのも大事にしている。
この「私らしい生活」というのは、日常的に使うモノにもこだわりが及んだ場合で、それが高級シャンプーやリンスなどに現れてくるわけだ。
つまり300円もあれば充分良いシャンプーが買えるのに700円や800円もするシャンプーが売れるのは、それが「私らしさ」を演出するパーツ(部品)であるからだ。
なので高級なシャンプーやリンスというのは、家の風呂場や洗面台に置いてもオシャレな容器になっていて、持ったときの手触りも高級感を演出している。
高級シャンプーなのに大容量なのは、お得感と言うよりも、持ったときのドッシリ感を演出していると見た方がよいだろう。
そして高級シャンプーは、色んなメーカーのたくさんの種類を並べておかないと売れないだろう。
本当に上等な最高級のシャンプーを1種類だけ置いても、恐らくは大して売れまい。
なぜなら女性が求めているのは、1種類の最高級商品ではなく、「私らしい(ワンランク上の)シャンプー」を選ぶことだから。