目の機能が違うから、気になることも違う
更新日:
男と女はなぜ興味を持つモノが違うのか。
その一つの原因が光や色を感じる力の男女差だ。
女の子は赤やピンクなどの色が好きだが、それは一体なぜなのか?実は色を感じる視細胞に男女差があるのだ。
人間の目の奥・眼球の内側の網膜には、視細胞と呼ばれる光を感じる細胞があって、そこに光が当たると脳まで電気信号が流れる。
それによってモノが見えるワケなのだが、この光を感じる視細胞には大きく分けて2種類ある。
一つは棒の形をした桿体(かんたい)細胞もう一つは円錐の形をした錐体(すいたい)細胞だ。
桿体細胞というのは光の強弱に反応する細胞で、暗いところでもモノが見えるのは桿体のおかげである。
一方、錐体細胞というのは彩度(色み)に反応する細胞で、細胞によって受け持つ光の周波数帯が異なる。
錐体細胞の種類は生物によって違っていて、2色型・3色型・4色型がある。
人間の場合は3色型色覚で、赤・緑・青の3色に反応するL錐体・M錐体・S錐体がある。
人間は生後4週間にはもう、この桿体と錐体の4つの視細胞が全て機能しはじめ、急激にモノを見る力が備わると言うことだ。
歯科医のホワイトニング
人間の目は赤や黄色に反応し安くできている
人間の目の玉の中には光を感じる視細胞がある。
視細胞には光全体に反応する桿体細胞と、特定の波長にのみ反応する錐体細胞がある。
長波長の光に反応するのがL錐体。
これは赤や黄色に反応する錐体だ。
黄~緑色の中波長に反応するのがM錐体。
青~紫色の短波長に反応するのがS錐体。
人間の場合はこのLMSの三つの錐体細胞で、色を見分けているって事になる。
さらにこの三つの錐体の数は、L>M>Sとなっており、赤や黄色い色に反応する視細胞の数が一番多い。
そしてこのL錐体やM錐体に異常があるのが、色覚異常で一番多い「先天赤緑色覚異常」だ。
この先天赤緑色覚異常は、赤色系統やと緑色系統の色の見分けが苦手というモノなのだ。
その殆どが男性に発生して白人男性では8%、日本の男性でも4.5%が赤色や緑色が区別しにくいという。
一方女性の発生率は0.5%未満。
日本人でも0.16%だというから20~30倍も違う。
それもそのハズで、実はこのL錐体とM錐体を作るための遺伝情報は、性染色体であるX染色体上にあって、Y染色体上にはないのだ。
つまり色の見え方に男女差があるのは、ある意味当り前だといえる。