未熟児の音楽療法は女の子にしか効かない?

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男の子と女の子の性差は、聴覚に表れるという。

 

レナード・サックスの「男の子の脳、女の子の脳」には、新生児に特定の音を聞かせた実験の話が載っている。

 

1500ヘルツの高音を新生児に聞かせて、音に対する反応を計測してみると、女の子は男の子より80%もよく反応するのだとか

 

低い「ラ」の音が440ヘルツ、高い「ラ」の音が880ヘルツなので、この1500ヘルツというのはかなり高い音になるのだが、英語の発音は2000ヘルツ以上の音が多くて、そのベースとなっている周波数なのだとか。

 

また未熟児に音楽を聴かせて成長を促す未熟児音楽療法というのがあるのだそうだが、この音楽療法は女の子には効果が出るのに、男の子にはなぜか効果が出ないのだとか

 

もう少し詳しく紹介すると、子守歌を聞かせた未熟児は、子守歌を聞かせなかった未熟児よりも十日前後早く退院するのだが、それは実は女の子に関しての話で、男の子にはほとんど目立った違いが出ないのだとか。

 

つまり声や音に対する感応性が男の子と女の子では違っているということだ。

 



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音楽は女性ホルモンを通して心を安定させる?

音楽療法と性差に関しては、日本でも似たような研究が行われている。

 

たとえば徳島大学の近久幸子氏の研究チームでは、クラシック音楽を聴かせたメスのラットで不安緩和が起こるという研究結果を発表している。

 

 

同じ事をオスのラットにしても無効だったので、何が原因なのかと色々調べた結果、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンが鍵だとわかったという。

 

プロゲステロンの働きを抑制した状態で同じ実験を行うと、メスでもクラシック音楽の効果がなくなったので、音楽療法というのは女性ホルモンを通して心を安定させるらしい。

 

なおプロゲステロンの作用はウィキペディアによると

子宮内膜や子宮筋の働きを調整したり、乳腺の発達や体温上昇などに関る。

 

血糖値を正常にして、体脂肪を減少したり、利尿作用もある他に、他のホルモンのバランスを調整する役目をもつ。

 

とあるから、女性の身体全体のコンディションを良くするのかも知れない。

 

音楽療法が女性ホルモンを通して心を安定させるのであれば、子守歌が男の子にはあまり効かないと言うのも納得いく話ではある。

 

もちろん音楽が男性に何の効果ももたらさないと言うワケではないが。

 

ただ同じ大きさの声で話していても、女の子には大声に聞こえて、男の子には小さな声に聞こえるのだということは、覚えておいた方がイイ。

 

男性が女の子と話をする場合、小さな声で話しても充分聞こえるし、逆に女性が男の子と話すときは、小さな声では聞こえないということは知っておくべきだろう。


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このサイトは「男女の違い」について、ウィキペディアや複数の書物、個人的な体験からまとめたものです。科学的根拠については出典を載せていませんので、参考程度にご覧ください。


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