シンデレラ・コンプレックス
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彼女があのテレビを買ったワケに学ぶ女性心理。
女性は「幸せ」に弱いという。
だから幸せを連想させるような商品やサービスにお金を支払うのだという。
たとえば女性はなぜか、お姫様にあこがれる。
お姫様というのがどういうものか、小さな子供にはよく分からないはずだが、それでも何故か昔からお姫様は大人気だ。
まあ、きれいなドレスを着て、ニコニコして楽しそうというのが、お姫様って事なんだろうけれど。
しかし女性は単なる格好だけで惹かれているわけでもない。
子どもの頃に呼んだ様々なお姫様の物語も、女性の心に大きく影響しているという。
それが「シンデレラ・コンプレックス」というやつだ。
シンデレラ・コンプレックスというのは、1980年代初めにアメリカの女流作家のコレット・ダウリングさんが書いた本で、女性には、誰かに依存したい、誰かに面倒を見てもらいたいという潜在的な願望が強く、なかなか自立できずに男性に一方的に依存してしまういう説だ。
確かに白雪姫にしてもシンデレラにしても、人気のストーリーは、お姫様が様々な困難に見舞われる。
しかし最後は勇敢で優しく頼りがいのある王子様が登場し、お姫様を救ってくれるという構成になっていて救われる。
つまり女性はいつの日か、白馬に乗った王子様が自分を迎えに来てくれて、お姫様として大事に扱われることを心のどこかで期待しているというわけだ。
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シンデレラ・コンプレックスとは、自立と依存心のジレンマ
シンデレラ・コンプレックスというのは、独立心と依存心がぶつかっている状態だ。
自立と依存は逆のこと(背反)であるから、どっちつかずのジレンマ状態・板挟みで、そこからなかなか抜け出せないとうのがコンプレックス(複雑な心境)だと言うことだ。
子どもの頃、たいていの人間は、自分の思ったことが出来ずに自由を求める。
というのも子供は親に頼らなければ生きていけないから、やりたいことも親の理解がなければできない。
しかし残念ながら、多くの親が子供のやりたいことを理解して、それを後押しできるわけではない。
経済的に無理なことは出来ないし、無理でなくてもお金を出したがらない。
飯を食わせて学校にやるだけで、それ以上のことは御免だという親も多いだろう。
なので子供は年頃になってくると親元を離れて経済的に自立しようという行動が起こる。
自立というのは誰かに養ってもらいたいと思う依存心を抑えて、自分で自分の生活や面倒を見ると言うことだ。
親の理解が無くて、やりたいことをことごとく潰された子供なら、さっさと家を出るという判断をするのは当然の結論だろう。
ところが実はここで困ったことが起こる。
というのも子供を自立させずに、親に依存させつづけようとする親がたくさんいるのだ。
子供を自分の意のままにコントロールしようとする親は、子供が独立することを望まず、幼い頃から様々な邪魔する。
そうなると子供は独立を怖れてしまって、独立できなくなってしまう。
というのも独立しようとすると、親が怖い顔して邪魔するから。
こういう事が度重なると、それがトラウマになってしまって、独立しようにも行動に踏み切れなくなってしまう。
こうなると、白馬に乗った王子様が、自分を助け出しに来てくれるのを待つしかなくなってしまうわけだ。