女性にはなぜブランド好きが多いのか
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ブランド商品が好きな女性は多い。
ただ「ブランド」と言っても、様々だ。
バッグのブランドだとか、洋服のブランドだとか、口紅などの化粧品からシャンプーに至るまで。
ではなぜ女性がブランドに凝るかというと、実は「自分らしさ」「私らしさ」の表現方法だからと言うことらしい。
女性の多くは「私らしい」にこだわりがあって「私らしい服」「私らしいカバン」「私らしい口紅」がうれしいのだという。
グッチのカバンを持って街を歩く私。
シャネルのカバンとドレスを着て街を歩く私。
「どうでしょ、凄いでしょう。
これが私よ」と言う気分らしい。
男性から見ると、何が凄いのかはよく分からんけれど、彼女らからしてみると「グッチが好きな私が私らしい」あるいは「シャネルが好きな私が私らしい」ということらしい。
それが似合っているかどうかは関係なくて、そう言う選択をしたこと自体が「私らしい」というわけだ。
なので「無印良品」だとか「無添加化粧品」も、女性にとって「私らしい」を表現するアイテムになる。
質素で簡素な商品を使うのが「私らしい」、健康に配慮した商品を使うのが「私らしい」、バカ高いブランド商品など目もくれないのが「私らしい」。
なのでそう言うブランド品を持っていたら、「それ似合ってるね」というと女性はたいてい喜ぶという。
歯科医のホワイトニング
自分に似合いそう、というのがブランド選択の動機
ブランドというのは「偏ったもの」だ。
同じ材料と同じ設計図でモノを作って、シャネルだとかグッチの刻印を押せば、ブランド品になると言うわけではない。
シャネルにはシャネルの、グッチにはグッチの特徴があり、一般の人気商品と比べたら、万人受けしない部分がたくさんある。
車で言えば、トヨタや日産の車は、大量に販売するために、最大公約数を求めて作った車で、できるだけ偏りを無くした車である。
だから女性はトヨタと日産の車を見分けられない事も多い。
トヨタのロゴと日産のロゴを付け替えても、たぶん分からない。
一般受けするというのは、そういうことだ。
一方、ベンツとフェラーリは同じ車と言っても形もかなり違うし、重要視していることも全然違う。
そして車の持ち主がベンツを選ぶかフェラーリを選ぶかはその人なりの価値観の違いであって、自分が車に対して重要だと感じていることを、どちらがうまく表現してくれているかという差であるわけだ。
オレは頑丈な車が好きだからベンツ。
オレは疾走感が大事だからフェラーリ。
こういう風にブランドは選ばれるわけだ。
ところが女性の場合はこういう機能やスペックに関心が薄くて、なんとなく雰囲気で「私らしい」に近い方を選択する。
「こっちの方が私に似合いそう」ということでモノを選ぶ。
だから「何故そっちを選んだのか?」と尋ねても、納得いく答えなど何も返ってこず「自分に合ってそうだから」と答えるのが普通だろう。
あるいは「友達と一緒にドライブするのによさそう」だとか、「子供を習い事に連れて行くのによさそう」だとか、そういう答えが返ってくるのが関の山。
どんなブランドを選ぶかは、本人しか分からない。
…というより本人にもよく分かっていないし、言葉にも出来ないから、そんなことを尋ねること自体、モテない男の質問だって事かもしれない。
「それ、似合ってるね」「君らしいね」と言うだけで充分だろう。